date: 2009年11月24日

subject: きちんと感の決め手は髪型!?

from: 樺澤貴子



植田さんの礼装講座、とてもわかりやすかったです。カジュアルなきもののルールは、ある程度「それも、個性よね!」と済ませられることでも、礼装となると急に不安になる気持ち、とってもよくわかります。私も堂々と「お祝いの気持ちを込めて、蘭の小紋を」と書いたものの、実際はその場にいくまでドキドキでした。

今日はまずご報告を。我らが三女、佐藤さんが、現在発売の『きものサロン』にて登場しております!「本気モードで撮影してもらいました」と、語っていたお写真がとっても素敵です。<品よく可愛い 「ちょいと着」のお洒落技>という特集は、まさに佐藤さんにピッタリのテーマだと思いました。

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佐藤さんの記事は43ページ、ナチュラルな笑顔がとてもキュートです。本屋でちょいと立ち読み・・・ではなく、ぜひ自宅でじっくりとご覧下さい(笑)


紹介されているきもの姿は、パールグレーの蝶の縫い取り御召しに朱華色の菊の染め帯を合わせた、右のプロフィール写真と同じコーディネート。なのに、どこかいつもと印象が違います。そうです、髪型です!前面から側面にかけてはシンプルにまとめられていますが、後頭部にふわりと華やかなボリュームがあるだけで、上品なお出かけヘアに!

今回の礼装のテーマにおいても、きちんと感を演出するのに、髪型は重要なファクター。洋服のときよりも顕著に髪型の効果が表れると思いませんか?以前取材で、きものの熟練者の方とお話していた際に、「きものの時には、顔よりも髪よ」と言われたときには、目から鱗でした。ちなみに、その方は美容院までスッピンで出かけ、髪を作りながらメイクをするそうです。きものと髪型のボリュームを見て、顔の濃度のバランスを計算するそうです(笑)。私はプロフィール写真ではボブ風にまとめていますが、結婚式やお茶会、パーティなどへ行くときには美容院できっちりと髪を結ってもらいます。トゥーマッチになりすぎない高さやバランスは難しいのですが、数々の失敗を重ねて最近は美容師さんに的確にお伝えすることができるようになりました。私の場合、以下のことを気を付けています。

1)斜めに分けて片側はおろす
写真の佐藤さんのような感じです。以前は前髪も上げて、少し高さを出していました。きちんと感は出るのですが、後から写真を見ると老けて見えるため、少しでも悪あがきをするために前髪は片側をおろす傾向に。

2)サイドはスッキリと
以前はサイドもふっくらと張らせていました。きものの好みが古典6割×モダン4割というバランスに変わってきたことから、サイドはスッキリとするほうがスタイルに合っているように感じて軌道修正しました。

3)後頭部に高さを
これが一番大切なような気がします。鼻の先から耳の上を結んだ延長線上にボリュームを出すと、頭の形が美しく整って見えます。

こうした理論はわかっているので、なんとか自分でできないものかと、以前、植田さんに出張講師に来て頂きました。植田さんのヘアは、いつもビシッと決まっています!梳き毛を入れたり、逆毛を立てたり、何度もトライしているのですが・・・修練が足りず、未だに納得のいく仕上がりには近づけません。また、普段は髪飾りをほとんどつけませんが、よそゆきの時には極シンプルなものを効果的に使う事があります。

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左:てっさい堂の櫛・笄。麻の葉を掘り込んだ銀の縁取りの繊細さに惹かれて求めました。右:パーティには、少し粒の大きめなパールの簪を。



さて、今日はもう一つ<洗える訪問着>の話題を。
皆さんは訪問着で出かけなければいけない日に、雨に降られて困ったことはありませんか?私的な集まりなら、多少のドレスダウンはできますが、結婚式や初釜、相手の立場を尊重して自分もそれに順じなければならないパーティでは、ドレスコードは崩しにくいものです。その時に感じたのが「訪問着こそ、洗えるきもの必要なのかも!」ということ。

また以前、取材をした奥様でご主人の仕事の関係上、外交パーティなどに出席されることが多い方が、「パーティ会場では、すれ違う方の飲み物や食べ物がうっかり触れてしまうことも。正絹の訪問着を着ていると、ハラハラするわ。立食だとわかっているときには、洗える訪問着が重宝しているの」と仰っていました。これも「訪問着こそ、洗えるきものを」というエピソードのひとつ。

そこで、きもの英へ伺って、訪問着を見せていただきました。

【どこにお呼ばれしても安心な、はんなり古典柄】
英では、実に豊富な訪問着が揃います。全て手描きで仕上げた1点ものです。パーティや会食が多い方などは、着席すると裾模様がほとんど見えなくなります。そこで、胸元を華やかに演出するために、刺繍を加える方が多いそうです。

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重量感と美しい光沢を放つ緞子調の生地は、英のオリジナル。薄朱華色に、水辺に遊ぶ鴛と雅やかな楽器、松竹梅を配した上品な一枚。ところどころ金彩をほどこしたり、共八掛けの返りにも染め柄を施すなど、ディテールまでしっかりと手が掛けられています。訪問着のお値段は、仕立て代込みで25万円前後。


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左:帯は川島織物による英のオリジナル。同系色で優しくまとめたり、黒地で引き締めたり・・・袋帯のバリエーションも豊富でした。右:安価な洗えるの中には帯などは縫い袋なども見受けられますが、こちらは本袋で織られています。本袋のお値段は20万円前後。



【季節限定のものこそ、洗える訪問着を】
10月のテーマでもお話しましたが、季節の限られた植物文様はなんともいえない贅沢な気分を味わえます。ただし、わずか1〜2ヶ月の時期のために訪問着を誂えることは、とても勇気のいることです。英のお客様の中には、着る期間が限定された柄行きの訪問着こそ、わざわざ洗えるもので誂えるそうです。

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左:透明感のある柳色の地に、藤の花を描いた淑やかな訪問着は、4月〜5月上旬に纏う特別な一枚。右:柔らかなピンク色に、スモーキーな色合いで紅葉を描いた訪問着は10・11月限定。



雨の日にも、立食パーティの時にも、野点の時にも・・・安心して着られる訪問着。そんな選択肢について、改めて考えさせられました。

続いての佐藤さんは、ご自身の最近の礼装スタイルでしたよね。どんな今様コーディネートが見られるか楽しみにしていますね。




COMMENT
いつも楽しみに拝読しています。
髪型・・・いつも悩ましいです。着付けよりも髪型を決めるのに時間がかかるほどです。
ぜひ、うまく決めるコツや道具などをご紹介いただけるとうれしいです。
また、簪をどううまくとめたらよいのか、教えてください。一目ぼれで買ってしまった簪がいくつかあるのですが、下手につけると落ちてしまいそうで、いまだに眺めるだけなのです。
Posted by ようこ at 2009年11月27日 12:47
初めておじゃまします、はなと申します。

洗える訪問着ってすごく新鮮に感じました。
正絹オンリーの私ですが、フォーマル12ヶ月と染め帯12ヶ月を少しずつ集めています。
ただ、5月の袷というのが一番難儀でして、今回拝読して、英もいいかもしれないと思いました。
5月いっぱい着られる柄を考えるとなかなか考えつきませんが、いつかお店に伺ってみようと思いました。
ありがとうございました。
Posted by はな at 2009年12月01日 16:53
ようこさん、はなさん

コメントをいただきまして、ありがとうございました。
お答えするのに、随分お時間がかかってしまって申し訳ございません。

ようこさんの髪型のお答えは、次の私の回のブログで便利なUピンや夜会巻き用の髪留めをご紹介させていただきますね。(コメント欄では写真が添付できないので、お許しください)

そのオススメUピンを使えば、簪を安定させることができると思いますので、ぜひご参考にしてください。

はなさんは、12ヶ月のフォーマルきもの&帯を集めているのですね。素晴らしい!とても贅沢な楽しみですね。英さんでは、訪問着がとても充実していますよ。イメージに合う柄行きがない場合は、いちから誂えても価格はそれほどかわらないと仰っていたので、そう考えると、とってもお得!おすすめですよ〜。

樺澤貴子
Posted by 樺澤貴子 at 2009年12月14日 21:18
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